WILLCOM残った、残った

 新聞にWILLCOM(ウィルコム)の全面広告が載った。「創業以来10年、PHS事業に真摯に取り組み・・・」ではじまり、基地局16万、ユーザ150万人、シェア66.4%。アジア8000万ユーザとあるので、カーライルの世界戦略の一端が見えてくる。「ウィルコム以外のPHSをお使いの皆様、PHSウィルコムにお任せください」と結んでいる。

http://www.willcom-inc.com

 同じ新聞の経済面に小さく、「NTTドコモPHSの新規受付を4月末で終了」とあり、135万ユーザを2年かけてFOMAに誘導することになるが、ウィルコムの虎視眈々が全面広告にみなぎっている。

  

 DDIポケットカーライル・グループと京セラに買収されたのが昨年10月。カーライルはIBMを再建したルイス・ガースナーが率いる投資グループで、2兆円以上の運用資金を持っている。DDIポケットの親会社はKDDI、その大株主が京セラなので、孫を可愛がるようなものだ。稲盛さんも登場とは、溺愛に近い。

 カーライルが60%、京セラが13%を30%に引き上げ、KDDIは81%から10%に出資比率を下げた。32Kbpsを8本束ねて256Kを実現しているが、http://bizpal.jp/eijyo/20050218のおどしねこさんのコメントのように、ウィルコムユビキタス(何時でも、何処でも)データ通信を標榜している。相撲ではないが、声援したくなった。「残った、残った!」