Jobsやりたい放題 2

 2005/01/14 (Fri) の続編です。

 前項で、Steve Jobsを「オーナー経営者」と書いた後、http://finance.yahoo.com/を調べ、「創業者&経営者」に書き直した。なぜなら、彼は意外なことに、Appleの個人株主リストの5位までに入っていないのである。その上、給料も受け取っていない。

 Apple Computerは二人のSteveが創業したのだが、John Sculleyとの確執でAppleを去り、NeXTを創業する際に株を手放したようだ。給料が0というのは、Appleに復帰した際に、ニュースを見た覚えがある。ストック・オプションだけを手にしているのであれば、相当の自信である。

 彼が社長を務めるアニメ制作のPixar(http://www.pixar.com)の財務レポートも見たが、こちらも大株主リストには登場せず、給与も0となっていた。共同経営者のEdwin Catmullは20万株を保有し、年収は65万ドルである。

 ついでに、他の有名企業も調べてみた。

Microsoft 26ドル Bill Gates 11億株で年収90万ドル、Ballmerは 91万ドル

Oracle  13ドル Larry Ellison 13億株で年収385万ドル(4億円)

Adobe  58ドル Warnock 98万株、Geschke 37万株で現社長のBruce Chizen年収185万ドル

 先頭が現在の株価だが、Apple 70ドル、Pixar 86ドルとJobs株は人気が高い。

  

 それからJobsさん、7月に膵臓癌の摘出手術を受けたとのこと。私は尊敬する上司を二人も膵臓癌で失ったが、Jobsは手術できたので幸いだった。

 1月のMacWorldに元気に登場したわけだし、10~12月期の純利益率は8.3%、その利益に貢献したiPod PhotoMac miniと同じ価格(499ドル)なので、今後、利益率は低下することになるが、それでも株主はJobsのアイデアと感性、そして経営手腕を支持するであろう。