シビックホールでレクイエム

 昨日、Y社、鈴木さんのお誘いで、文京シビックホールシューベルトの7番とモーツアルトのレクイエムを聴きに行った。自転車で10分かからないが、小雨模様なので、三田線で1駅乗って春日へ。

 音響メーカー パイオニアが組織したアマチュアの交響楽団と合唱団で、鈴木さんはテノール。業界団体の宴会などで、興がのると、鈴木さんの美声を聞くことができる。

http://www.pioneer.co.jp/phc/

 文京シビックホールは1994年に新装オープンした公会堂で、客席数1,802。ライプチッヒのゲヴァントハウス(http://www.gewandhaus.de/)同様、椅子の背もたれの上がポッカリ開いており、空調の吹き出し口になっていて、新鮮な空気が湧き出ている。椅子の曲線も体にスッポリ入り、座り心地が良い。

 1階のロビーにはベンチがたくさんあって、休憩時間に場所取りをする必要がない。2階のロビーには文京公会堂時代の昭和34年から52年まで使われた、古いコンサート・ピアノが展示されており、ウィルヘルム・ケンプ、ルドルフ・ゼルキン、ハンス・カン、ヤン・パネンカなどの懐かしいピアニストのサインが刻まれている。

 さて、曲はどちらも「未完成」。シューベルトは有名だが、モーツアルトのレクイエムも36歳で亡くなるまでには数曲しか完成しておらず、弟子が大半を作曲したとのこと。レクイエムは、ベルリオーズドヴォルザークも「サンクトゥス」が特徴的だが、モーツアルトの沸きあがるような歌声も弟子が作ったものである。

http://bizpal.jp/eijyo/20041120

 指揮は、黒岩英臣さん。昔し都響の定期会員だったころ、10年間のブランク後の再デビュー・コンサートに行った記憶がある。

 合唱は怒涛のような響きで、ロンドン・フィルや日本フィルなどのプロとの共演もうなずける。メンバーには高齢の方もおられたが、11月の藝大よりも大きな声が出ていた。